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chatgptが教えてくれないn8n/dify/MS copilot studio比較 - エンプラ企業はn8n採用一択の理由【2025決定版】

  • Writer: 峻 福地
    峻 福地
  • Oct 20
  • 11 min read

生成AIが教えてくれないプラットフォーム選びの真実

AIエージェントやワークフロー自動化の導入を検討する際、多くの企業が直面する課題があります。それは「どのプラットフォームを選ぶべきか」という根本的な問いです。日本ではn8n/dify/MS copilot studioなどで迷われる型が多いのではないでしょうか。


そこでgptやgemini、claudeにこれらの比較を聞いても「何を自動化・開発したいかという目的によって、最適解が変わります。こんな人にはこちらがおすすめ」といった何の役にも立たないかつ的外れなおすすめの回答が返ってきます。LLMは現場を全く知らないのでこういったプロフェッショナルツールの選定にあたっては実態とずれた回答が返ってきます。


フェアな立場からこれら3つのツールを始め様々なAIエージェントツールを選定・導入・構築する案件をこなしてきた私から結論を申し上げますと、どんな場合でもn8n一択と考えて頂いてほぼ間違いございません。



結論:企業がAIエージェント導入するならばn8n一択

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まずはじめに、上記の通りn8nはグローバルシェアでAIエージェント構築ツールとして世界ナンバーワンのシェアを誇っています。日本ではdifyもある程度知名度がありますが、後で詳しく説明する通り以下の全ての点でn8nが圧倒していて、difyを選択する理由がほぼなく、difyも成長が伸び悩んでいます。


  • 事業基盤/企業規模/透明性/将来性

  • 製品クオリティ

  • 価格


なぜDifyが日本で知名度が高いか

difyを運営するlanggeniusは登記こそアメリカでされているものの、創業者はテンセント出身で投資家も德联资本(Delian Capital)、华创资本(China Growth Capital)、阿里巴巴クラウド(Alibaba Cloud)等中国資本が中心、開発拠点も元は中国です。そのため中国や日本といった東アジアでの営業マーケティングをn8nよりも先行して行ったため日本では一定の知名度があるといった背景がございます。しかしながらグローバルシェアは上記の通りn8nが圧倒しています。


運営企業の事業基盤/透明性/将来性による比較

MS copilot studioはMicrosoft製品なのでこちらは運営母体としては最も強固な基盤があるといえます。そこでこの章ではn8nとdifyの運営企業の比較を行います。グローバルトラフィックが圧倒的であるだけでなく、n8nは企業としての資金力や投資家の質、第三者機関による評価でもdifyを圧倒しています。n8nは300億円超の資金調達を行っており既に時価総額も3000億円超、主要投資家もSequoiaやAccel、NvidiaのCVCであるNventures等、数多くのテクノロジースタートアップに投資しExitさせてきた世界でトップクラスの投資家が名を連ねており盤石な事業基盤を持っているといえます。一方difyは中国資本が中心ということもあってか、資金調達金額についてはぼかされており明確な記載がなく不透明な点が多いのが現状です。


n8n vs. Dify 事業基盤・リスク評価 比較表(2025年10月時点)


n8n

Dify

資金調達の透明性

高い

不透明な部分が多い

累計資金調達額

$259M (約300億円超)

不明(数千万元人民:数十億円規模とされている)

時価総額

$2.5B (約3,000億円超)

不明

主要投資家

Sequoia, Accel, Nvidia (NVentures) など、シリコンバレーの世界的な一流投資家

德联资本 (Delian Capital), 华创资本 (China Growth Capital), Alibaba Cloud など、中国資本が中心

Crunchbase Rank

28位

123,030位

トラフィック

月間1,200万ビジット超でAIエージェント構築ツールで圧倒的ナンバーワン

140万ビジット

事業基盤・リスク評価

豊富な資金と高い時価総額に加え、圧倒的なトラフィックと第三者評価を得ている。AIエージェント・ワークフローツールとして世界的に高く評価されている。

地政学的な観点からのリスクが懸念される。また、事業規模や第三者評価でn8nに大きく差をつけられている。


製品比較

まずdifyやcopilot studioにできてn8nにできないことはほぼありません。しかしながらn8nにできてdifyやCopilot Studioにできないことは数多くあります。n8nの最大の強みは、チャット型AIエージェントのみならず、ワークフロー型AIエージェント機能がCopilot Studioやdifyと比較し圧倒的に充実しています。


  • ワークフロー→AI:業務プロセスの任意の段階でLLMを呼び出し、申請内容の分析、文章生成、データ要約などの知的判断が可能

  • AI→ワークフロー:AIエージェントがユーザーとの対話を通じて必要と判断したタスクを、n8nのワークフローとして実行することも可能

  • チャット型AIエージェント構築にも何ら問題無く対応


一方、他のプラットフォームでは

  • Dify:ワークフロー機能が貧弱で、定期実行やバッチ処理等が「非常に限定的」

  • Copilot Studio:Power Automateのフロー途中からCopilotのAIエージェントを直接呼び出す標準機能は存在せず、複雑な回避策が必要


その他にも連携しているアプリケーションの圧倒的な数や優れた直感的ユーザーインターフェース、最新テクノロジーにもすばやく対応しアップデートを行ってくれ安定に動作する点も他の2製品を凌駕しています。difyは動作が不安定な機能も多く存在し、無料版で使える機能がエンタープライズプランでは使えないといった制約があります。

比較項目

n8n

Microsoft Copilot Studio

Dify

チャット型AIエージェント

✅ 得意分野

✅ 得意分野

✅ 得意分野

ワークフロー型AIエージェント

✅ 最も強力

❌ 標準非対応

❌ 機能限定的

AIとワークフローの統合

✅ 双方向で柔軟

⚠️ AI→フローのみ

⚠️ 限定的

他システム連携

✅ 1,000以上

⚠️ MS製品中心

⚠️ 100種類程度

セルフホスト/オンプレ対応

✅ 完全対応

❌ 不可(SaaSのみ)

⚠️ エンプラ版で機能制限あり



価格:高いコスト優位性と透明性を持つn8n

AIエージェントプラットフォームの選定において、機能と並んで重要なのが料金の透明性とコスト効率です。本章では、n8n、Dify、Microsoft Copilot Studioの料金を徹底比較します。


3つのプラットフォームの料金体系を比較

まず、各プラットフォームの料金体系の違いを見てみましょう。

【表1:価格比較】

項目

Microsoft Copilot Studio

n8n

Dify

課金思想

処理の難易度で料金が変わる仕組み 



 (例:簡単な応答は安く、高度なAI機能を使うと高くなる)

処理の回数だけで料金が決まる仕組み 



 (例:処理内容の難易度に関わらず、1回の実行コストは同じ)

プラン別のボリュームベース 



(クラウド版は機能とクレジット上限で料金が決まる)

主要な課金単位

Copilot Credits (クレジット)

ワークフロー実行回数

メッセージクレジット (クラウド版)

コスト予測可能性

低い 


 ユーザーの利用内容に大きく依存する。

高い 


 実行回数だけで予測できるため容易。

高い 


(クラウド版は月額固定料金)

ホスティングモデル

Microsoft Cloudのみ

クラウドサービス または セルフホスト

クラウドサービス または セルフホスト

主なプランと価格

プリペイドパック 


 ・ $200/月 (約¥29,985) で 25,000クレジット2. 従量課金制 


 ・ 1クレジットあたり$0.01

【クラウド】 

 ・ Starter: €24/月 

 ・ Pro: €60/月 

 ・ Enterprise: 要問い合わせ(過去実績: 300万円)



【セルフホスト】 

 ・ Community: 無料 

 ・ Business: €800/月 

 ・ Enterprise: 要問い合わせ(過去実績: 300万円

【クラウド】 

 ・ Sandbox: 無料 

 ・ Professional: $59/月 

 ・ Team: $159/月



【セルフホスト】 

 ・ Community: 無料 

 ・ Enterprise: 年間$150,000

無料/トライアル

30日間のフルトライアルあり。

全機能が利用可能な無料のCommunity Edition (セルフホスト)。

永続的な無料プランあり (Sandbox/Community)。


料金体系の決定的な違い

n8nの最大の強みは「予測可能性」とコストパフォーマンスにあります。ワークフロー実行回数ベースのシンプルな料金体系のため、月間の実行回数さえ把握すれば正確なコスト予測が可能です。エンタープライズエントリー相当のBusinessプランで月額約10万円、Enterprise版でも年間約300万円前後と非常にリーズナブルです。セルフホスト版のCommunity Editionなら完全無料で全機能が利用できます。


対照的に、Copilot Studioは処理の難易度によってクレジット消費量が変動する独自のCopilot Credits制を採用しています。簡単なFAQ応答なら少量、高度なAI処理なら大量にクレジットを消費するため、実際に使ってみないとコストが読めないという予算管理上の大きな課題があります。


Difyは最も深刻な問題を抱えています。クラウド版は比較的安価ですが、セルフホストEnterprise版は年間約2,250万円と、n8nの約10倍という驚異的な高額さです。さらに、無料版で使える機能の一部がエンタープライズ版では使えなくなる制約があり、PoCで検証した機能が本番で使えないというリスクが存在します。


概算コストシミュレーション:規模が大きくなるほど際立つn8nの優位性

具体的なユースケースで年間コストを比較してみましょう。

【表2:事業規模とユースケース別 年間概算推定コスト予測(日本円)】

シナリオ

ユースケース概要

年間推定コスト (Copilot Studio)

年間推定コスト (n8n)

年間推定コスト (Dify)

PoC /



小規模検証

無料プラン・安価なプランでの機能検証

0円 

(30日間トライアル利用)

0円 

(Community Edition利用)

0円 

(Community/Sandboxプラン利用)

A: 小規模

シンプルな社内ボット / データ同期

約99,000円

約40,800円

約106,200円

B: 中規模

顧客サポート /

部門間連携

約792,000円

約1,360,680円

約1,717,200円

C: 大規模

高度な社内データ活用 / 基幹連携

約12,240,000円

約3,000,000円

約22,500,000円

小規模利用やPoCでは、n8nが無料~年間約4万円と最も安価です。中規模ではCopilot Studioが約79万円と一見安く見えますが、これはシンプルなユースケース限定の試算であり、複雑なワークフロー統合が必要になるとクレジット消費が急増し、コストは大幅に上振れします。


真価を発揮するのは大規模利用です。n8nの年間約300万円に対し、Copilot Studioは約1,224万円(約4倍)、Difyは約2,250万円(約7.5倍)となります。5年間のTCOで見ると、n8nが約1,500万円なのに対し、Copilot Studioは約6,120万円、Difyは約1億1,250万円。この差額5,000万円〜1億円は、他のDX投資に振り向けられる貴重な原資となります。


n8nがこの圧倒的なコスト優位性を実現できる理由は、オープンソースモデルによる開発コスト抑制、シンプルな料金設計、セルフホスト対応、そしてSequoia等からの300億円超の資金調達による持続可能な価格設定にあります。


【結論】エンタープライズならn8n一択

AIエージェントプラットフォームの選定において、以下の全てを満たすのはn8nのみです:

✅ 世界No.1のシェアと実績

✅ 双方向のAI連携が可能な柔軟なアーキテクチャ

✅ 圧倒的なコストパフォーマンス

✅ 1,000以上のシステムとの連携

✅ オンプレミス対応可能なデータガバナンス

✅ 盤石な事業基盤と透明性の高い資金調達


Microsoft製品のみで完結する簡易的なチャットボットなら Copilot Studio、短期的なプロトタイプ開発なら Dify も選択肢に入りますが、本格的なエンタープライズ活用を見据えるなら、n8n一択です。




なぜhomulaの導入支援が必要なのか

n8nの導入実績日本No.1を誇る株式会社homulaは、単なるツール提供者ではありません。エンタープライズ企業におけるPoCから本番導入まで、n8n・生成AIに詳しいコンサルタントとエンジニアが要件定義から開発運用まで一貫してサポートいたします。


homulaが提供する価値

  1. 要件定義から運用まで一貫サポート

    • 貴社の業務プロセスを深く理解し、最適なAI活用シナリオを設計

  2. n8n公式認定のエキスパート

    • 日本で最も豊富な導入実績とノウハウ

  3. 日本語での手厚いサポート

    • 海外製品の導入における言語の壁を完全に解消

  4. 既存システムとの統合設計

    • Hubspot、Salesforce、freee、スマートHR等、日本企業が利用する主要SaaSや基幹システムとの連携対応

  5. 継続的な改善支援

    • 導入後の効果測定、改善提案まで伴走


今すぐ始める:無料相談のご案内

株式会社homulaでは、n8n導入を検討される企業様向けに、無料相談を実施しています。


無料相談で得られること

  • 貴社の業務課題に対するAI活用の可能性診断

  • n8n導入による具体的な効果試算

  • 他社導入事例のご紹介

  • 最適な導入プランのご提案


「AIで業務を変革したいが、何から始めればいいかわからない」「既にDifyやCopilot Studioを試したが、限界を感じている」


そんな企業様こそ、ぜひhomulaにご相談ください。




よくある質問(FAQ)

Q1: n8nの導入にはどのくらいの期間が必要ですか?

A: プロジェクトの規模にもよりますが、基本的なPoCであれば2-3ヶ月程度から導入開始可能です。


Q2: 既存のシステムとの連携は可能ですか?

A: はい。n8nは1,000以上のアプリケーションと標準連携しており、APIがあれば事実上どんなシステムとも連携可能です。MCPによる連携サポートも行っております。


Q3: セキュリティ面は大丈夫ですか?

A: n8nはセルフホスト導入が可能なため、機密データを外部に出すことなく運用できます。また、SOC2 Type IIなどの認証も取得しています。


Q4: コストはどのくらいかかりますか?

A: PoCはセルフホストの無料版、実運用の際にはビジネスプランは月額667ユーロ(年間約125万円)から。貴社の利用規模に応じた最適なプランをご提案します。


Q5: ノーコードで本当に複雑な処理ができますか?

A: はい。n8nは直感的なビジュアルインターフェースながら、JavaScript/pythonによるカスタムコードも組み込めるため、シンプルから高度な処理まで柔軟に対応できます。


本記事の内容は2025年10月時点の情報に基づいています。最新の情報については、homulaまでお問い合わせください。


 
 
 

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